「猟師に学ぶかんじきづくり」を開催しました!身内+数名かなぁと思ったら10名以上の方にお集まりいただきました!竹を熱湯を使い丸く曲げるところから、ロープで足の受けをつくるところまで、当初予定の終了時間を大幅に超える(すいません・・・)悪戦苦闘を経て、みなさん片足まではなんとか作れました!これはいいものを作ろうと思ったらなかなか修行が必要です!みなさんお疲れ様でした。またやります1泊2日ぐらいで(笑)
以下、復習用の記事を書きました。自分もやりながら写真を撮っていたので、なかなかうまい写真が撮れていませんが・・・。
ステップ1 竹を曲げる
まずは、手で曲げてみます。青い若い竹は、簡単に曲がりますが、すぐ戻ります。ちなみにこの青い竹で、2年目の竹とのこと。
こちらの白く、黄色くなった乾いた竹は、なかなか曲がりません・・・。なんだか、何かのエクササイズをしているようです。
というわけで、大きい鍋でお湯を沸かし、沸騰した熱いお湯につけ、曲げていきます。
下の写真では、水没しているものがありますが、コツは曲げたい箇所のみをお湯につけることです。
どこを曲げるか・・・一番固い「節」のところを曲げなければいけません。一番固く強い「節」を曲げることで、しっかりした強いかんじきができるのです。
ここは、焦ってはいけません。じっくりじっくり曲げていきます。(この作業で2時間~3時間かかりました)
そして、徐々に曲げていき、最後の先っぽの節は、「塩ビ管」に刺すと、曲げやすいです。これも知恵ですね~。
足で踏んで、ぐいっとひっぱります。
ここでもポイントは、「節」のところだけ曲げるように意識することです。じゃないとポキッといっしゃいますよ(笑)
ステップ2 円形に固定する
竹が丸くなったら、ちょっと太めの針金で固定をします。針金が動かないように、のこぎりで何本か筋を切って上げて、そこに上手く針金がはまるようにしてあげます。
そして、最後はペンチでひねり上げて固定します。これが意外と力が必要で大変でした。締め過ぎると竹が割れちゃいますし、でもしっかり固定をしなければです。
それでようやくできたのが下の写真。やっぱりへたくそなので、節じゃないところで曲がってるところがあります。使っているうちにポキッと行くでしょうね・・・。
ステップ3 ロープワーク
そしていよいよ、ロープを張っていきます。
下の写真は、右足です。竹が合わさったところが足の外側に来るようにします。歩くときに邪魔にならないように。
そして、はじめにロープをくくりつけたところ、ここがかかと側になります。
ロープは、6mmのものを使い、このあと内側に張るロープよりも太いものを使います。
長さは、円の約2周分とっておけば十分でしょう。
下の写真のように、竹にロープをくくりながら、六角形を作ります。
こんな感じで、六角形ができました。この余ったロープでつま先を入れる部分を作ります。
結び方は「牛結び」というものです。「牛結び」で検索しても、全然情報が出てこないので、中越特有の呼び方なのでしょう。
写真と言葉だけで説明するのはかなり困難ですが、一応。
日本のロープを、しぼって交差させます。その交差したところを指でしっかり押さえます。
交差した、下のロープを、上のロープを巻くようにぐるっと輪っかににします。輪っかをつくった下のロープを、はじめにロープを交差させて指で押さえているところで一緒にしっかり押さえます。
次にはじめに交差させた上のロープを、先ほどの輪っかを作ったロープの余った部分の下を通して、下のロープを巻くようにぐるっと回し、はじめに作った輪っかに下から通し引っ張ります。
そうすると、上のロープが締まります。
次に下のロープも引っ張り締め上げます。
そうすると、下の写真のようになります。なったかな???
ステップ4 ロープワーク(内側)
牛結びをして、あまったヒモを下の写真のように、2本合わせて針金で縛り、留めます。余ったヒモは切って、先がほつれないように、ライターで溶かすなりまします。
そして次のステップ、内側のロープを張っていきます。先ほどの牛結びをしたところを六角形の頂点として、下の写真のように、対角線にヒモを2本通し、横に1本通します。下の写真は既に1本張ってありますが、一本はぴったりの長さで、もう一本は踵を押さえる部分を作るため、長めにします。
ヒモの通し方は、下の写真のように二本をひねりながら一本にしながら張っていきます。
対角線の交差する部分も挟み込んでいきます。
対角線のヒモをこれくらい余らせ、踵を押さえる部分を作ります。
先ほどと同じように、二本のヒモをねじりながら、反対側にしばるだけです。
最後に、牛結びをして作った輪っかにヒモを通して、足を縛る紐を作り完成です!!
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